地域振興サポート

 地域の活力は、地域住民自らがなんとかしようと言う意気込みがなければ、行政がいくら笛を吹き、補助金を獲得して施設整備をしても、恒久的な地域活性化には結びつきません。
 行政は地域住民の声を聞き、実態を凝視し、どのようなポテンシャルがあって、どのような仕組みを構築して地域を活性化すべきかをまず整理すべきです。そして、それを地域住民に問い、住民自らの手で成し遂げるように支援していくことが真の役割であるはずです。
 若者の定住化促進、Iターン事業、それもいいでしょう。しかし、そのような事業で集まった人たちに、高齢化した地域の活性化を託してもよいのでしょうか。
 地域振興は、地域のポテンシャルにスポットをあて、特に地域に居住する人材あるいは組織(=1つのポテンシャル)をリーダーとして育成・位置づけし、そのリーダーが、新しい活力と地域の魅力づくりを推進し、他地域から多くの人々がその魅力に感動をもとめて流入(観光などの一過性であっても、職業を求めての定住であってもかまわない)が恒久的に起こりうるしくみに再構築することにあるはずです。
 心JAPANでは、そのような仕掛けづくりを地域住民の方とのコミュニケーションを図りながら取組んでみたいと考えています。

1.地域ポテンシャルの活用
 地域を動かす人材、助け合いの精神を持った地域組織、地域の魅力として誇れる自然や文化、歴史など、地域の活力を活性化することに活用できるポテンシャルは無尽蔵にあるはずです。ただ、その活用の仕方がわからなかったり、見過ごされてしまっていることが多いだけです。

・地域ポテンシャルの発掘と活用方法の提案

2.新しい活力と魅力づくり
 例えば、温泉地(=ポテンシャル)では保養を魅力とするだけではなく、地域の自然を生かした健康増進(例:マウンテントレッキングなど)や文化・教育活動(例:ネイチャーゲームや自然環境の保護など)との組み合わせにより、地域の魅力を高めることができ、観光産業として育成していくことが可能です。
 しかし、これらは、域外に向けた魅力づくりのためではなく、地域の住民むけの健康増進への取り組みの一環として取組むことが大切です。つまり、健康増進を地域住民自らがやらねばならないという発想と工夫が(進取の工夫)、温泉プラスアルファの魅力の創出となり、ひいては観光産業として確立されていくといったパターンを経ることが望ましいのです。なぜならば、最初から収益目的の事業として着手したこの手の多くの事業が、採算が取れないからなどという理由でやめてしまうか、あるいは赤字を出し続けるなんともやっかいな事業となってしまうリスクが高いからです。

地域住民のための地域住民による新しい活力と魅力づくり、そのきっかけづくり

3.もの(サービス)づくりと人づくり
 活力と魅力が育ち、それが産業として一人歩きし、域内外からも評価されるようになっても、それが恒久的に地域住民へ恩恵をもたらすしくみがなければなりません。地域の究極的な魅力は、その地域を愛してくれる域内外の人たちへのもてなし(=高いホスピタリティー)ができるかです。つまり地域全体が会社で住民が社員とみなせば、CS(お客様の満足度)、ES(社員の満足度)が高くなければならないと言うことです。地域住民やそこを訪れる域外の人々が、そのような感動が味わえる観光産業やものづくり産業(感動産業)をぜひ実現したいものです。